プライベートオーガニックエステサロン **.:・prism・:.**

尼崎・武庫之荘にある隠れ家リラクゼーションエステ。本当の美しさを見出すお手伝いをしています。

私のお産体験記


2012年4月26日午前0時


日付が変わった頃、なかなか寝付かない息子と一緒にお布団に入り、YouTubeでドナルドダックのアニメを見せていた。


ゲラゲラ笑いながら「もう一回見る~!」と元気いっぱいの息子。


私は内心、今までにないお腹の張りを感じていて、もしかして陣痛くる!?と思い始めていた。


ちょうど予報通り雨が降り始めたところだった。


数分後夫が上がってきたので、「きたかもよ…」とそっと打ち明けた。


息子はその間もハイテンションでドナルドを見ている。


「その時に備えてちょっと寝とくわ。ほんまにそれっぽかったらすぐ言えよ。」と夫。


時計を見ながら、キューッと押さえつけられるような痛みの長さと間隔を計ってみた。


間隔…7分くらい。
張りの長さ…40秒くらい。


これっていよいよなんじゃない!?


「やっぱそうかも。とりあえず準備しながら動いてみてどうなるか見てみるわ」


「ほな俺も車に積んでる道具降ろしてくるわ。」


急に動き出した父母を見て息子も「…!?」


着替えたり、ほぼ出来上がってた入院の荷物をチェックしながらも時折強めの張りが襲う。6分間隔。


とりあえず助産院に電話。


当直の助産師さんが寝てた声で対応してくれる。
時刻は0時30分。


あれ?電話中は張ってこないな…

一旦電話を切って様子をみることに。


トイレに行ったらまあまあな量の出血があって、やっぱり5~6分おきに立ち止まっちゃうくらいの強さで痛みを伴った張りがある。


息子に「真美さん(助産院)行くからねー、みっくんもついてきてねー。」と言いながら、やっぱりこれは行かなきゃという思いを強くした。


息子は「おかしゃんもいくぅ?」「おとちゃんもいくぅ?」となんだか楽しそう。


みっくん寒かったらあかんしこれ着とこー、誰も気付いてくれなかったらあかんからオムツ替えとこーってあくまで冷静に準備を進める私。


息子もいつになく素直に着替えさせてくれて…


その間に夫も着替えを済ませてきた。


夫はおろおろと、実家に預ける息子の服の心配なんかしてる…

「俺こいつの服どこに入ってるか知らんもん」


(知らんはずないでしょ~)って内心思いながら、引き出しを階段の所まで運んで、「これ、引き出しごと持って行ったらいいから」と指示。


私陣痛中で今から子ども産みに行くんだから、「後は俺に任せとけ」ってこんな時ぐらいかっこよく言えないかな~なんて考えながら、冷静に忘れ物ないかチェックしたり、息子のハイテンションにもきちっと対応した。


こんな時は女の方が肝が据わってしっかりするんだろうな。


助産院にもう一度電話して出発。


車内では夫はずっと黙ってた。

何を考えてたんだろう…。


息子は「まみしゃんにいきましゅ」とか言ってずっとはしゃいでたけど、途中から眠そうだった。

だってもう夜中の1時。

眠くないわけないよね。

真美の看板が見えたらまた目が覚めたようで、自分で車を降りて自分で院内の薄暗い階段を上った。



まずはお部屋選びから。

その日は全室空いていた。

どの部屋がいいのかよく分からなかったから、夫が部屋の名前で選んだ。

「すずらん」



荷物をすずらんに置いたら皆で分娩室へ。


分娩室といっても、畳にお布団とバスタブとささやかな計器が置いてあるだけの部屋。薄暗い。


陣痛はまだ耐えられるくらいの痛みだけど、やっぱりキュ~~~ッ!て痛む。


真美さん手作りのお産着に着替えてトイレへ。ちょっと多めに出血してたけど、これもおしるしなのね。


分娩室へ横になり、張りを計測する機械をつけておしものチェックなどをしてもらってる間に、息子は私の横で寝てしまった。


私はなぜか異常にお腹がすいてきたので、夫に言って何か食べるものを買いに行ってもらった。


子宮口はまだ3センチ。赤ちゃんの心音も元気そう。


機械を外してもらって陣痛の合間にサンドイッチを食べた。


最初のお産の時は、食べ物見るのも嫌だったのに「体力使うからちょっとでも食べてください」なんてカレーライスを運んでこられたのを思い出した。

リンゴジュース飲むのがやっとだった。


それが今回は食欲もあるし夫と他愛ないおしゃべりが出来るほど余裕。二人目ってすごい。

助産師さんに、「食べ過ぎたら微弱陣痛になるからあかんよー」と言われた。



お腹も満たされ、MISIAをかけてもらい、私のお産はゆっくり始まった。


じわじわと痛みを増す陣痛。
これは私の赤ちゃんが「出たい、お母さんに会いたい」って送ってくれる合図。

10ヶ月も赤ちゃんを守ってくれた子宮が、赤ちゃんに出る時を教えている。


そんな痛みに心地よささえおぼえ、合間に眠気がさす。


時刻は2時。

あれ?こっからどうやって進むんだっけ?


前みたいに微弱になって何時間も進まないお産になるのは避けたい…脳裏を軽い焦りがよぎる。


そういえば母親学級の時に、「陣痛の合間は出来るだけリラックスしてください」って言ってたな…。

合間にちゃんと力を抜かないと、子宮が疲れて陣痛が弱くなりお産が長引くらしい。


一人目の時はそんなの知らないから、ずっと力が入ってる状態だった。

陣痛の波が引いてる時にも、体が強ばって痛みを引きずっていたのを思い出す。
あれは間違ってたんだな…


おしゃべりする余裕はなくなったけど、「子宮さんありがとう、がんばってね!」という思いを込めて、フウーーーと息を吐き痛みを逃す。


陣痛と陣痛の間には意識して力を抜くように。


助産師さんがさすってくれる場所に赤ちゃんが降りていくイメージを送った。


極めて意識的に「フーウッ!」「フーウッ!」って息を吐かなければ陣痛を逃せなくなってきた頃時計を見ると午前3時。


家で陣痛を感じてからもう3時間も経ってる!?


とにかく早く産みたい私は痛いのも怖いけど長引くのがもっと嫌なのでどっかで腹をくくった。


長男の時の方がもっと痛くてしんどかった、でも産めた!
そう思えたのが良かったのかも。


助産師さんのリードに従って、お尻の方に硬いものがグーッと下がってくる感じをイメージするようにして何度目かの陣痛のとき、本当にボーリングの球のようなものが下へグーッと降りてくるような感覚があって、それは同時に何段階か上の痛みが突然やってくることを意味していた。


一人でサポートして下さっていた助産師さんがもう一人を慌てて呼びに行き、もうすぐなんだって分かった。


陣痛間隔もたぶんもう3~4分になってて、ギューッッて押し出すような強い張りと、硬いものが降りていく痛みと共になま温かい水がじゃーって流れ出る感覚があって、「うわぁ、これだ…」って思いながら必死で「フゥーッ!フゥーッ!」って繰り返していた。


必死で息を吐くことに集中しないと、押し出す所にどうしても力が入ってしまって、それは「いきみ」で産むことになるから赤ちゃんも苦しいし、おしもも切れやすくなってしまう。


「いきんだあかん、息吐くだけでいいよ、フーウッ、フーウッ」
「山野さん力入ってるよ~」
「もうそこまできてるよー」
「力抜いて~」


陣痛の波が去ってもお腹が強くキュウッて張ってるから痛いんだけど、強く意識して力を抜いてフーッって息吐いて…
でまた次の波がきたぁ~!!
痛ぁーーーーいよぉっっ!!
「フーッ!フーッ!フーッ!」息を吐くというよりフーフー叫ぶという感じ。


「頭出てきたよ!ほら触ってごらん!」

触った。

そう、この感触。生ぬるく濡れた毛に覆われたかたまりが股に挟まってる。


ああ、もうすぐ終わる…。
痛みのラストスパートだ。

いつの間にか起きた息子が枕元で「おかーしゃん、おかーしゃん」って言ってる。

泣いてるようなすがってるような声。


ちゃんと聞こえてるけど、ごめん何も言ってあげられない…


陣痛が起きる度にぐーっと押し出してさっさと出してしまいたい衝動にかられるけど、それはダメみたい。


ただひたすら息を吐くことと力を抜くことに意識を向ける。


これが実は難しいのだ。


体がのけぞるけど、そうすると赤ちゃんが引っ込んでしまうから体を丸めてって言われるけど、思うように動けない。


きっとリラックス出来てなかったんだろうな。


痛いという言葉を抑えて、赤ちゃんに「がんばれー、がんばれー!」って言ってみる。


「お顔が出てきたよー!」

ジョバジョバと水分が流れ出る。


あと少しだ、あと少し。


次の陣痛を待つ。


波がきてまたフーフー言ってるとニュルニュルッと肩から腰のあたりまでが出た。


あ~~~~~ん!


究極のエクスタシーと呼ばれるのがこれ。


もう本当にいろんな意味で絶頂で、それは言葉で表すことが出来ない。


赤ちゃんはもう泣いてる。


最後の波がきて、あとはもう力を抜くだけ。


全身が出た。

私はすぐに達成感と安堵の気持ちに満たされた。


胸に乗せられた小さな小さな女の子はもう泣いてはいなかった。


顔はまだちゃんと見てないけど、触れているだけで愛しい感情が沸き上がってくる。


出てきてくれたのね、私の可愛い子。

ありがとう。やっと会えたね。


耳元で泣いてる息子にも「ありがとー、お母さんがんばったよ、ごめんね」って伝える。


そうこうしてる間に胎盤がツルッと出て本当に終わった。


午前3時29分だった。


陣痛かな?と思ってから3時間半、助産院に着いてから2時間半。


途中焦る必要なんてなかったな、こんなに速く終わると思ってなかった。


最初のお産が13時間かかったことを思えばあっけないくらい。


夫も、もっと時間かかると思ってた、なんか有り難みが薄くなるって言ってたけど、本当にそうかも。


感動よりも、こんなに上手くいくと思わなかったっていう拍子抜け感があった。


夫がカンガルーケアしてる間も息子はずっとMAXで泣いていて、「おうちにかえろうよー!」って私の手を引っ張ったりしていた。

私も息子を抱き締めたくてたまらなかったのだけど体を動かせなくて出来なかった。


見かねた夫が息子を連れて外に出て行ったけど、泣き声は外からも聞こえてくる。


しばらくしてから戻ってきた息子は私の顔を見るなり顔を歪めてまた泣きそうになったけど、夫が「約束!」って言うと涙を一生懸命こらえてこちらに歩いてきた。


私の隣で横たわり、おっぱいを手で触りながら息子は眠った。


息子のおかげでお産の余韻に浸ることはできなかったけど、いっぱいいっぱいの彼の心が何かと戦ってるのをしっかり見た気がする。

忘れたくない思い出。


私のお産体験記は以上です。

入院中のことや実家での出来事など書きたいことはまだまだありますが、長くなりすぎなので、またいつか安産の為に助産院で学んだことと一緒にまとめて書きたいと思います。


お産を控えたママさん達みんなみーんな、ツルッと安産となりますように!


娘の2ヶ月の誕生日に。
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4 Comments

ゆずこ  

ほんと、良いお産だったんやね。
じーんとしたよ。

自分のお産と重ね合わせて
自宅で5分間隔の陣痛に耐えながらも、
病院行く直前にお風呂入らなきゃ!
と冷静にシャワー浴びたこととか
そうだったなぁ。。と思い出したよ(*^o^*)

でも、やっぱり産む瞬間が全然違うわ~。
何人もの先生に、お腹をおもっきり押されて
訳わからん内にすぽーんと出てきたわ(泣
どぅる~ん!!って究極のエクスタシー
私も体験したかったなぁ。

みっくんも泣かすわぁ~。
おばちゃん、グッときたぜよ。
そういうところもちゃんと見てるチコちゃん
ほんま素敵ママやな。

貴重な体験を聞かせてくれてありがとう☆
また入院中の話も楽しみにしてるわ!

2012/06/28 (Thu) 23:58 | EDIT | REPLY |   

千琴@prism  

コメントありがとうございます!

yuzukoさま

何人もの先生にお腹を押されたなんて!先生たち、ゆりちゃんを早く出してあげなきゃって判断したのかな?

妊婦さんにも赤ちゃんにもいろんな事情があるからね、みんながみんな望んだ通りのお産が出来る訳ではないよね。

でも病院の事情で本当は必要ない処置をしていることもたくさんあるのは事実みたい…

助産院がすべての点において病院より優れている訳でもないだろうけどね。

私は家族のサポートのもと、自分で考えて自分で選んで自分で貫いたから、満足度の高いお産になったんだと思う。

一人目の時に「もっとこうしたら良かった」って思ったことはぜんぶ出来たから良かった♪


息子の葛藤はこの時始まったばかりだったんだよ(笑)

子どもやってるのも楽じゃないね(^_-)

2012/06/29 (Fri) 11:32 | EDIT | REPLY |   

ゆずこ  

お腹を押されたのは
子宮口がほぼ全開になったのに破水しなくて
看護婦さんが破って人工破水させたの。
その時に、羊水に血が混じってるとかで
どわぁ~っと先生数人が入ってきて押されたの。

だけど、
隣の部屋で出産した人も、同じように押されたらしい。

で、同じように1リットル近い大量出血(>_<)

無理やり押すからちゃうの?って思ったわ。

産む直前までは、
赤ちゃんと波が一つになれて私の中で完璧やってん。
だから余計に残念やねんなぁ。

無事元気に産まれたんやし、
先生たちには感謝してるんやけどね(*^^*)

2012/06/30 (Sat) 03:56 | EDIT | REPLY |   

千琴@prism  

ゆずこちゃん

先生がどわぁ~って入ってこられた時はびっくりしただろうね(>_<)
でも初産で赤ちゃんと一つの波になれたっていうのがすごい!!
私はとてもじゃないけどそんな風に思うことは出来なかったな…
お産も子育ても十人十色だね!
これからもお互い刺激しあって素敵ママを目指そう♪

2012/07/01 (Sun) 11:37 | EDIT | REPLY |   

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